「振り返り」流れを変える入り口

前回までの記事で、準備→実行ときて、今回「振り返り」です。

<今回の概要>

  • なぜ振り返る?
  • いつ振り返る?
  • 何を振り返る?
  • 簡単に振り返るこつ

◆なぜ振り返る?

振り返った時に、
 
もし問題があったのなら、流れを変えるチャンスです。
もし学びがあったのなら、定着させるチャンスです。
忘れてるものがあったら、思い出すチャンスです。
 

◆いつ振り返る?

よく、日本人は一年に一回振り返りますよね?
 
新年の抱負を考える為です!
 
振り返り、一番難しいのが
いつやるか?です。
 
いつ振り返るかについて、
実は素晴らしい基準があります。
 
当たり前に思ってるかもしれませんが、
私たちには日、週、月と言った区切りがあります。
 
このタイミングは振り返りにもってこいなのです。
 

◆何を振り返る?

例を書いてみます。
基本的には簡単な事から挙げてみて、
深堀していくと流れに沿ってできますね
 
1. よしあし
  • 良かったのか(本当に良かったのか)
  • 悪かったのか(本当に悪かったのか)
2. 具体的には?
  • 何が良かった?
  • 何が悪かった?
3. どんな感じだった? 
  • 気分、納得感、スピード、成果、周りの反応、収支
4. 何が要因だと思いますか?
  • 自分の要因、他人の要因
  • 予想通りだった。
  • 予想していなかったことが起きた
 

◆簡単に振り返るコツ

振り返るって大変ですよね。
面倒くさいですよね。
そもそも何があったのか想い出せない。
 
だから良かった事や悪かった事を
メモしておくと、記録しておくと楽です。
 
まとめるだけで良いからです
 
それから、記録しておくと
気が付かなかった時系列での動きが見えてきます。
 
そうです。物事は流れなんです
 
また同じ流れを繰り返すのか、
良い流れを加速するのか、
 
流れを変える工程の始まりが振り返り、とも言えますね
 

「行動」うまくいかない可能性を受けとめる

◆いざやるぞ!その際気をつけること

準備」 で書いた、ブレーキを出来るだけ外したら、いざ行動です。
  その段になって気を付ける事が二つあります。
  • 期待をする事
  • 予定外の問題が起きること
 

◆期待よりも予測

人は無意識も含めて期待します。
  • この電車にのれば時間に間に合う。
  • お願いした事はすぐ終わるはず
  • 注文した料理がすぐ来るはず。
もし、安定的に行いたければ
期待よりも予測や観察に重視すべきです。
 
と言うのも
心や体に異常が発生したり、横やりが入って計画が崩れたり
 こんなのざらにあります。あるのが普通です
 
安定的に進めたいならばもしダメだった場合を考えておくと、
次の行動をすぐに開始することができるのと、
精神的なダメージを最小限にできます。
 

◆問題が起きた時の対処

問題が起きた、
例えば体調が悪くなった、気持ちが乗らない、計画が崩れた、
これらは再びブレーキがかかった状態です。
 
こんな時は、すぐに外せるブレーキなのかの判断が重要です。
 
休憩すれば済むのか
バッファ(余裕を持たせておいた時間)を使えば何とかなるのか
 
そして、すぐ解消できない場合は、
記録の上、状況を受け入れるしかありません。
 
なお、この際の記録は「軌道修正」で解決策を考える際に、
思い出さなくて済むの役立ちます。
 
 

「準備」ブレーキを外す

◆私たちにかかっているサイドブレーキ

車を動かすとき、サイドブレーキを外してからアクセルを踏みますが、実は私たちの人生にもサイドブレーキに該当するものがあり、サイドブレーキがかかったまま毎日生きている事があります。

また、私たちの人生には自動運転機能(*1)に該当するものが備わっていますが、サイドブレーキがかかっていると、うまく機能しません。 

*1: 無意識、潜在意識、不随意運動などの事
 

サイドブレーキの例

私たちのサイドブレーキとして以下のようなものがあります。

  • 不健康 (体調不良、睡眠不足)
  • 心 (心理的不調、過去に捕らわれる)
  • 作業・仕事系
    • 無駄が多い。効率が悪い。
    • 計画を立てていない。ブレークダウンできていない
    • ボトルネックを放置している
    • 仕事を抱えすぎ、アウトソースできていない
    • 関係者に共有できていない
    • ミスが多い

上記にいろいろ書きましたが、まず重要なのは「心と体の健康」です。

心と体が不調では私たちが持っているあらゆる性能を発揮することができません。

 

サイドブレーキをかけたまま頑張る

サイドブレーキ」をかけたまま頑張る事例としては以下のようなものがあります。

  • 体調系
    • 体調が悪くても頑張る
    • 睡眠時間を削って頑張る
  • 心系
    • 辛くても頑張る
    • 集中して頑張る
    • 気合で頑張る。
    • モチベーションに頼る
  • 仕事系
    • 具体的な目標を立てずに頑張る
    • 無駄な事をする
    • 問題を放置したまま頑張る

上記が全部悪いわけではありません。実際に気合で何とかなる人もいるでしょう。

他にも手段があり、より良くできる可能性がある事は抑えておくと有用ですね。

 

サイドブレーキ外しの方向性

「準備」の段階では、まずは、すぐに解決可能な問題か否かの切り分けが大切です。

もしすぐに解決しない場合は、記録の上、一旦現状を受け入れる他ありません。

そのうえで「軌道修正」にて対策を考え、経過を観察していきます。

 

 

 

流整術における習慣の考え方

流整術では、「定期的な習慣」はもちろんの事、
不定期な習慣」も定期的に見直す枠に当てはめます。
 

◆定期的な習慣と、特定の条件下で行うもの

習慣には「定期的に行うもの」と「特定の条件下で行うもの」があります。

  • 特定の条件下で行うもの
    • よく噛む(食べる時)
    • 挨拶をする(人と会った時)
    • 食習慣(食に関する様々なシーン)
    • 姿勢を正す(常に)
  • 定期的に行うもの
    • 早寝早起き(日次)
    • 朝ごはん・昼ごはん・夜ご飯(日次)
    • 職場で朝会をする(日次)
    • 給料日後に通帳記入する(月次)
    • 抱負を立てる(年次)
 
◆「●●次」、「●●ly」
 
上の「定期的に行うもの」に書いた「日次」「週次」「年次」は
人によっては馴染みのない言葉ではないでしょうか?
 
逆にこの英語にあたる「Daily」「Weekly」は聞いた事があるかもしれませんね。
 
例えば「日次」は、「1日に一回」「1日毎に」「1日単位で」
という意味合いがあります。
 
この 「●●次」、「●●ly」は、習慣を調整する上で非常に便利な概念です。
 

◆時間の区切りと天体

私たちの文化は1秒、1分、1時間、1日、1週間、1か月、1年間と、
当たり前のように単位で区切られています。
 
しかし、この区切りは大変便利なものです。
もし私たちが時計も持たずに宇宙空間に放り出されると、
そこには日没も四季もなく、時間の区切りを明確に知らせるものがありません。
 
1日、1ヵ月、1年間は、地球の自転、月の満ち欠け、地球の公転に
由来するのでその天体の動きをイメージすると分かりやすいのですが、
 
私たちの人生は「今」が連続していて、その積み重ねが
1秒、1分、1時間、1日、1週間、1か月、1年間と、
なっていきます。
 
◆流整術の基本
 
流整術では、時間の1区切りを1サイクルとし、 
1サイクルを以下のフェーズに分けています。
  • 準備
  • 行動
  • 振り返り
  • 軌道修正
この1サイクルを、日、週、月に当てはめていく事で、
流れを整える事を習慣としています。
 

目標と習慣の連携

個人目標と共有する目標

目標には、個人で立てるものと、複数人で共有するもの(皆でイベントを開催など)があると思います。
 
個人の目標は自分のペースで進められる一方で、壁にぶつかった時の打破が大変です。
 
複数人での目標は壁にぶつかった時は相談して解決する可能性が高い一方、
方向性や重要なポイントの同意が重要になってきます。
 
そのため、個人目標では挫折しないためにどうしたら良いか、
複数人目標ではスピードと質を高めるにはどうしたら良いかが
重要なポイントです。
 

計画する事と、行き当たりばったり

目標に対して計画を立てる場合と、立てない場合(行き当たりばったり)ではどのように違うのでしょうか
 
  • 計画
    • 早めに全体像をつかむことができる。
    • 進み具合が分かる。
    • 反省して次回の計画に反映できる
    • 長期にわたってのタスク量を均等に近づけることができる。
      (期限前に集中しない)
    • 計画はある程度失敗も織り込める。
      そうすることで、万が一失敗した場合すぐに手を打つことができる。
    • 人に納得してもらう事ができる。
 
  • 行き当たりばったり
    • 把握ができないまま、あれこれ試す。
    • 一回一回が全力なので、無駄にエネルギーを使う。
    • 躓くたびに考えたり気合を入れる必要がある。
    • 喜怒哀楽があって楽しく、人の心に影響する(まさに青春)
 
どちらが良いか?と聞かれたらまずは価値観次第とも言えますが、
実際には状況次第だと思います。
 
流整術としては両方の良いとこどりしていけるよう作っています。
 

目標と習慣の連携

流整術 では目標と習慣を連携させる事を重要視しています。
 
「計画」を立てた時点で、目標の習慣化の第一歩は完了したと言えます。
この後、「行動」「振り返り」「計画の見直し」が何回も回っていけば
習慣の完成です。
 
一方の「行き当たりばったり」も、習慣に組み込む事が出来ます。
むしろ「やったことが無い事」や、「前例のない事」は、
ちゃんとした計画が立てられません。
 
そんなふわふわしている時は、仮説・検証を何度も何度も繰り返すことを
習慣にできます。
 
つまり、習慣として行った場合、計画も行き当たりばったりも大枠は変わらず、
方向の修正の量と、先が見通せるかの違いとも言えます。

「流整術」の目次

流整術では流れ自体である「習慣」
流れを変える「調整」が大きな要素になっており、
それぞれに関連した内容を記載していきます。

※各項目の記事を更新するたびにリンクを貼っていきます

「流整術」とは

これからこのブログで何回も取り上げる
「流整術」について始めに説明をします。

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◆流れとサイクル

この世の中の多く物は、
流れでありサイクルがあります。

その流れを見るための考え方やツールが、
健康、ビジネス、啓発、心理療法、スピリチュアルなど
色んな分野にあるのを見聞きしたことがあります。

例えば、PDCA、OODA、BeDoHave、ABC理論などです。

◆共通項の文字化から始まった「流整術」

先に書いた考え方やツールには、共通項があるばかりか表現の違いだけで
実はベースは同じことを指していると思うときがあります。

「流整術」はそれらの共通項を
「インプット」、「内部」、「アウトプット」、「外部」
の工程に整理する事。

そして、流れを見る事と変える事をベースにしています。

◆「流整術」の応用

これらの応用として、生き方、仕事、コミュニケーションについて
整理していきたいです。

そもそも、これらは切り離せるものではなく、
連動しているものなので、「流整術」をベースに
自分の型を作っていく事に有意義があると思います。

なお、「流整術」では「真実か否か」よりも
「使えるか否か」に重点を置いています。

裏やデータが不十分でも実用に使えうる仮説は大切にします。

また、「流整術」は他分野の説明を理解するのにも使える事を
目的としています。

そのため、流派や考え方の違いを埋めるためにも
利用できたら幸いです。

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