フィードバック

何かしらのアクションの結果得られたものが「フィードバック」です。

「意識の行使」や「外部アウトプット」の結果発生した「外部インプット」や「意識化」が該当します。

◆チャレンジしている時 

チャレンジしてる時、勉強してる時などは「フィードバック」を参考に軌道修正すると非常に質を高められます。

◆結果をフィードバックと考えない場合

現状、つまり「外部インプット」や「意識化」を変えたいと願う場合、その原因が自分の外側にあると考えると、一時的に気が晴れるだけで大抵何も変わりません。

その場合取れる手段は以下になります。

  • 変わらない事を嘆き続ける
  • 変わらない事を受け入れる
  • 変えたいと思おう事をやめる
  • 時間が解決するのを待つ

◆結果をフィードバックと考える場合

もし現状を本気で変えたい場合、見聞きするもの全ては「フィードバック」と考えると、全ては自分の「意識化」と「外部インプット」次第になります。

そもそも厳密には、この世の中で自分が変えられるのは自分の「意識」だけです。

例えば自分の行動を変えるのだって「意識」を変えたことで「脳内処理」を通して間接的に変わったにすぎません。

例え対象とする問題の規模が大きい場合でも「不可抗力な存在」から「僅かにでも影響を与えられる存在」に変わります。

 

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「意識の行使」の詳細

意識から脳への流れである「意識の行使」について説明します。

◆「意識の行使」でできること

意識から脳へ働きかけを行う「意識の行使」には以下のようなものがあります。

  • 意識や注意のコントロール
  • 随意運動
  • 記憶の参照
  • 記憶する
  • 五感の再現
  • 思考

◆意識や注意のコントロール

以下のように意識の範囲や対象、強さを調整する事が出来ます。

  • 一点に集中して意識を向ける
  • 全体に意識を向ける
  • 視界に意識を向けたり音に意識を向けたりできる

◆随意運動

身体を動かそうとすることができます。結果として体が動きます。

経験の浅い行動は意識的かつ部分的に動かそうとする必要がありますが、経験が積み重なるとより無意識により包括した動きをしようとできます。

自転車を例にとると、最初はべダルを踏んだりハンドルを動かしたりを意識する必要がありますが、慣れると自転車に乗って目的地に行こうぐらいの意識で可能になります。

◆記憶の参照

記憶を思い出そうとする事が出来ます。

このブログでは、、、

意識を思い出そうとするところまでが「意識の行使」です。

実際に記憶を思い出した時は「意識化」にあたります。

◆記憶する

「意識の行使」で行ったアクションは記憶する事が出来ます。

◆五感の再現

意識の中で5感を作りだすことができます。

「イメージする」「暗唱する」と言うアクションが身近と思います。

◆思考

「記憶の参照」「五感の再現」や「意識化」を組み合わせたアクションです。

  • 自己問答:自らへの問いかけを暗唱し、問いかけに対して記憶を参照したり論理的思考を行ったりする。
  • 論理的思考:因果関係や全体像を暗唱やイメージで整理する、
  • 記憶の整理:複数の記憶の時系列や関連性を認識して再度記憶する。
  • 予想、先読み:5感から得られた情報や記憶を用いてこの後の展開について論理的思考を行う
  • 計画:関連する記憶や予想結果を参照し、アクションを暗唱、またはイメージで整理する

 

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意識化 (「脳」から「意識」への流れ)

脳から意識への流れである「意識化」について説明します。

◆「意識化」するもの

「脳内処理」が「意識」で認識できるようになる「意識化」には、次のようなものがあります。

  • 5感の生成
  • 5感以外の感覚の生成
  • 感情や欲の生成
  • 記憶の展開

◆5感の生成

5感、つまり視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚を生成します。

例えば目で受けた光や、耳で受けた音を、映像や音にします。

 

なお、ただ単に生成しているわけではなく、例えばリンゴを見た時には、以下のように映像の他、付加感覚も生成しています。

  • リンゴの映像
  • 立体感
  • 距離感
  • それがリンゴであると言う認識
  • 関連する記憶や感情

◆5感以外の感覚

5感の他にも意識化されているものがあります。

  • 平行感覚
  • 時間感覚
  • 違和感
  • 直感
  • 他、言葉化されていない感覚

◆感情や欲の生成

以下のような感情や欲を生成します。

  • 喜び、嬉しい、面白い感覚
  • 悲しい、怒り、不安
  • 人間の3大欲求(食欲、性欲、睡眠欲)
  • マズローの欲求5段階
    • (生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、尊敬欲求、自己実現欲求)

◆記憶の展開

記憶が思い返された状態が該当します。

記憶が展開される時には、関連する記憶や感情も展開されます。

 

記憶の展開には能動的なものと受動的なものがあります。

 

<能動的な記憶の展開>

想い出そうと思った時に思い出せる記憶が該当します。

例えば、あの芸能人の名前なんだったかな?と思って想い出せた時が該当します。

 

<受動的な記憶の展開>

想い出そうとしていないのに思い出す記憶が該当します。

嫌な事を言われた時に何度も思い出したり、音楽が頭の中で延々と流れたりが該当します。

これには悩まされている方もいるのではないでしょうか。

「意識化」は大体が外部Inputに起因していますが、「受動的な記憶の展開」において外部Inputに起因している点を抑えておくとコントロールが容易となります。 

特殊な例だと夢で見たものがが意識化し続ける事がありますね。

 

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「意識化」と「意識の行使」

◆「意識化」と「意識の行使」

以下のように定義します。

「意識化」:脳が処理したものが意識で認識できる事。「脳」から「意識」への流れです。

「意識の行使」:意識した結果、思考や行動を行う事。「意識」から「脳」への流れです。

詳細を以下に書き進めます。

◆「脳内処理」と「意識」

例えば今この文章を読んでいる瞬間、以下の流れが発生しています。

  1. 画面から光が発せられる
  2. 目で光を受け取り脳に伝達する
  3. 脳内で処理を行う
  4. 文章を認識する

上記3,4に着目すると分かる通り、認識できるか否かの観点で「脳内処理」と「意識」と分けることができます。

◆「脳内処理」

「脳内処理」つまり、私たちの脳が行っている活動です。

なじみ深い働きでは記憶をしたり、感情を生成しています。

また心理学での「潜在意識」や、心臓など意識せずに動くの「不随意運動」などもこの「脳内処理」として話を進めます。

基本的に「脳内処理」を私たちは直接知覚することができません。

◆「意識」

「脳内処理」を経て、目に光として入ってきたものを人の表情や景色と認識したり、耳に入ってきた音を会話、音楽などを認識できますが、この認識しているのが「意識」です。

◆「意識化」

「脳内処理」で認識できなかった処理が「意識」で認識できるようになる事を、このブログでは「意識化」と呼びます。

流れとしては「脳」から「意識」への流れです。

脳科学等では、意識で認識できる質感を「クオリア」と言いますが、難しい概念のため「意識化」と言う言葉を選びました。

◆「意識の行使」

例えば、意識的に上を向く時、「意識」上で上を向こうと思い、その結果として顔や目を上に向ける動作をします。「意識」で思った事が脳に伝わり、顔と目を動かします。

このように「意識」で思い描いた事を脳へ作用させる事をこのブログでは「意識の行使」と呼びます。

流れとしては「意識」から「脳」への流れです。

 

※この用語について適当な用語が見つからず本当に悩みました。

 

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「外部インプット」(外部から自分への流れ)

◆外部インプットとは

外部の環境から、自分の内へ入ってくる流れを「外部インプット」とします。(*1) 

外部インプットは私達の心や体などの状態を変えます。

◆外部インプットの分類

「外部インプット」は大きくは「情報」「物質」と分類できます。

 

認識性
情報
物質
認識可
  • 光、音
  • 景色
  • 人の姿・表情
  • 会話
  • テレビ、SNS
  • 食べ物や飲み物の味
  • 接触
  • 空気自体
  • 食べ物や飲み物自体
認識不可
  • 超音波
  • 可視光以外の電磁波
    (電波、赤外線、紫外線、
    放射線)
  • 毒、放射能
  • ウイルス、微生物、細菌

 

◆「認知可」の「情報」

見聞き出来るもの、つまり5感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)が該当します。

外部からエネルギーや物質の形で感覚器官(目、耳、鼻、舌、皮膚など)にアクセスし、その情報は脳に伝達されます。

この中でも特に視覚と聴覚に対しては、人が情報伝達手段として利用しているので、たくさんのメディア、媒体があります。(新聞、テレビ、ラジオ、本、SNS)

 

◆「認知可」の「物質」

私たちが口にする内、認識できるものが該当します。

外部から物質の形で口や鼻から入り、消化器官へ移動します。

 

◆「認知不可」

人の感覚器官では捉えられないものや、意識せずに体に入って来るものが該当します。

可聴域を超えるため聞こえない超音波や、小さすぎて見えないウイルスなどが該当します。

また、「認知可」であれば目や耳でとらえていた光や音が、「認知不可」の領域の光や音は皮膚など全身での影響を受ける場合もあります。

 

◆「情報・物質以外」

その他「 お金や仕事、タスク、所有物」があります。

現金やモノ等物質として私たちの元にも来てはいますが、これらは他者との間の合意や認識、国や所属団体のルールによって私のところにあるか、私のところに無いかが決まります。

また認識の可か不可は、管理や工夫次第で、一般的に見える化と呼ばれてるものです。

 

◆「フィードバック」

別記事にて詳細に、記載しますが、外部インプットは、行動の結果入ってくる場合もあり、流整術においては基本的にすべての外部Inputはフィードバックと捉える事で調整可能と捉えています。

 

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「外部インプット」と「外部アウトプット」

外(環境)から内(人)へ入ってくるのを「外部インプット」、

内(人)から外(環境)へ出ていくものを「外部アウトプット」としています。

詳細を以下で説明します。 

◆人にまつわる流れの整理

私たちは見たり、食べたり、話したりしますが、

これを流れの観点で整理をします。

 

自分の脳内・気持ち、体内を「内部」、

部屋や相手、テレビ・パソコンなどの自分以外を「外部」とすると、

この図のように整理できます。

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外から内へ入ってくるのを「インプット」、

中から外へ出ていくものを「アウトプット」です。

 

◆具体的なインプット・アウトプット

大別するとインプット・アウトプットは

「情報」「物質」「その他」があります。

 

分類
インプット
アウトプット
 情報
  • 人の様子や新聞・テレビ・
    SNSを見る
  • 人の話や音楽を聞効く
  • 人に話す、振る舞い
  • SNSで発信する
 物質
  • 基本は食べ物。
  • 他に、空気、微生物、花粉など、
    実体をもって入ってくるもの
  • 汗やくしゃみ、排せつ物
 その他
  •  お金や仕事、タスク、所有物
  • お金や仕事、タスク、所有物

 

上の表の「情報」「物質」はイメージ描きやすいと思います。

実際に心が動いたり、体から出入りしているのを体感していますので。

 

「その他」は、

少しややこしいですが、

私の所にある、他人の所にある、と自他の認識で成り立つものです。

 

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「軌道修正」流れを変える

前回までの記事で、準備→実行→振り返りときて、「軌道修正」です。
 
<今回の概要>
  • 流れが変わるポイント
  • 流れの変え方
  • 仕組みを知って技を作る
  • 理解のための流整術
 
◆流れが変わるポイント
振り返った時点でも、
その前の記録をとった時点でも、
もうわずかに流れが変わっています。
 
スルーするはずだった事に対して
意識をしたことで、記憶の定着など
脳内に作用するためです。
 
また、将来記録を見返したなら、
その際、再び流れを変える事でしょう
 

◆流れの変え方

前回の記事で
良かった要因、悪かった要因が分かりました。
 
次はその要因を元に変えたり、パワーアップさせます。
 
「心」なのか「体」なのか「やり方」なのか。
 
この時、変える対象が習慣だと、
習慣の内容を調整するだけなので楽です
 
そうでは無い場合、新しい何かを
一から作らなければなりませんね
 

◆仕組みを知って技を作る

新しい行動を作るにあたり
 
「私たちは何ができるのか」
「どう動いているのか」
 
を知っておくとやりやすいです。
 
逆に「どうあがいてもこれは出来ない」
を知る事も重要です。
 
これを知るにあたり、世の中には
いろんな研究や考え方、論が溢れてます。
 
しかし、細かすぎたり、難しかったり、
体系化されてなかったり、
使いやすいとは言い難い状態です。
 

◆理解のための流整術

このブログでは、
マクロである流れを主軸に、
認知心理学を母体に体系化したものを
流整術としています。
 
物事は流れであり、
流れの中で私たちは反応している
 
基本それだけなのですが、
私達には流れを変える力が備わっています
 
どのような流れがあるのか
それを変えれるのか、変えるにはどうしたら良いのかを
今後「調整」として書いていきます